心配スイッチ

昨年みゆきフルボディーという美しいメダカの
オスメス一匹づつを飼う事にした
最初は小さめの睡蓮鉢に入れた
面白みがなく感じて
今度は広めのタライに石を配置したり
水草を入れたりした
ネットで情報を取り入れ
短い間に次々とやり方を変えていった
暫くすると卵を産むようになった
やり方がわからないからその都度ネットで
情報を調べた
毎日毎日沢山の卵を産んだ
1ヶ月以上毎日卵を産んだ
自分のやり方が正しいんだと誇らしくなった
稚魚が毎日増えた
数百匹となり毎日メダカの世話に明け暮れた
段々と横柄な態度で
メダカを扱うようになった
ある日急に沢山の稚魚が死んでいった
毎日毎日死んでいった
遂には全滅してしまった
でもまだ沢山の卵があった
ツークール目も数百匹になり
それも全滅した
遂に大好きな親メダカのメスも死んでしまった
益々ネットで情報を集め
そのやり方をやってみて
更に少なくなって
更にネットを調べて…
その繰り返しだった
心配のスイッチがあって
そのスイッチが入ったらどうにも止まらなくなり
心配が加速していく
そして事態は悪化していく
何かを飼う時の自分の横柄さ
生物の快適さよりも自分の好みを優先する勝手さ
常に過剰に心配する自分の狭量さ
一年前は結局全てのメダカが死んでしまって
もう二度と飼わない!と思っていたけれど
今年も飼う事にした
今度は11匹500円のミックスメダカ
自分が心配スイッチを入れない練習と
寛容さを少しでも育むための練習
横柄さにも気をつけて
情報収集もほどほどに
昨年は気付き
今年は練習